(仮訳)台湾産Gymnosporangium corniformeG. unicorne、および新種G. niitakayamenseの解明
Shen, Y-M. et al., 2018. Unveiling Gymnosporangium corniforme, G. unicorne, and G. niitakayamense sp. nov. in Taiwan. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354017301250 [Accessed June 8, 2018].
【R3-05198】2018/6/9投稿

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3行まとめ

台湾の高山帯においてニイタカカマツカに発生したさび菌の一種を検討し、Gymnosporangium niitakayamenseとして新種記載した。
G. corniformeの精子・さび胞子世代の宿主がSorbus randaiensisであることを野外観察、接種試験、および系統解析により示した。
また、台湾新産種として、従来韓国のみから知られていたG. unicorneを報告した。
台湾南投県仁愛郷台14甲線

(新種)

Gymnosporangium niitakayamense Y. M. Shen
語源…ニイタカカマツカ (Photinia niitakayamensis) の/新高山産(玉山の旧名)の
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【よく似た種との区別】
Gymnosporangium corniforme
台湾に分布する
同じバラ科植物を宿主とする
護膜細胞表面が外壁で平滑
護膜細胞表面が側壁で皺状
護膜細胞表面に内壁において珊瑚状突起を有する
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりニイタカカマツカではなくSorbus randaiensisおよびビャクシン属植物を宿主とする
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なりさび胞子表面が小刺状でない
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gymnosporangium clavipes
さび胞子表面の突起が集合して冠状をなす
本種と異なり台湾における分布が知られていない

(台湾新産種)

Gymnosporangium unicorne H.Y. Yun
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【よく似た種との区別】
Gymnosporangium asiaticum
台湾に分布する
同じナシ属およびビャクシン属植物を宿主とする
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より冬胞子が長い
本種より冬胞子の縦横比が大きい
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Gymnosporangium corniforme Sawada
Sorbus randaiensisを本種の新宿主(精子・さび胞子世代)として報告した。
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【よく似た種との区別】
Gymnosporangium niitakayamense
台湾に分布する
同じバラ科植物を宿主とする
護膜細胞表面が外壁で平滑
護膜細胞表面が側壁で皺状
護膜細胞表面に内壁において珊瑚状突起を有する
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりSorbus randaiensisおよびビャクシン属植物ではなくニイタカカマツカを宿主とする
本種と異なり有性世代が知られていない
本種と異なりさび胞子表面が小刺状
nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される